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我が家はもうすぐ4歳になる息子がいます。
ちょうど昨年の今頃は、来年入園する幼稚園を決めるのに迷っていました。
9月10月は私立幼稚園・公立幼稚園の願書受付がある時期で、そのタイミングを逃がすと来年度に入れなくなります。
人気の幼稚園は、願書配布の日に行列ができるところもあるそうなので、秋頃にはしっかりと行きたい園を決めておく必要があるんです。
「子供にとって大切なこと」
私は今年この件について、とても考えさせられました。
悩んで悩んで「ここなら息子も楽しめるかな?」と思って決めた幼稚園を合わなくて辞めたからです。
そのことについて凄くショックでしたし、私たち親が思う”大丈夫”は、子供にとってはそうじゃないんだと思い知ったんです。
もちろんこの退園(転園)する結果に至るまで悩みました。
「これでいいのか、息子はこんなに小さい時に挫折を経験するのか…」
そんなことばかり。親以上に子供もつらかったと思います。
その私たち親子の経験から、今まさにやめようか悩んでいる方、幼稚園選びに迷っている方の参考になれば幸いです。
- もくじ -
近所でも評判の良い教育系幼稚園
もともとプレから行っていたこともあり、近所の評判も良い幼稚園に決めました。
住んでいるところが、ファミリー層が多く、幼稚園激戦区。
あまり遠い園には行けないのと、プレの先生方はとても熱心に子供と関わってくださったので、ここに決めました。
ネットの口コミも調べて、少し厳しめの幼稚園だということは知っていましたが、子供だから“慣れるだろう”そう思い決めたんです。
幼稚園側の対応の仕方
とにかく児童数が多い。
1クラス30人越えで、各学年100人以上いるマンモス幼稚園でした。
それゆえに先生方も大変だったと思います。
なので目が行き届いてない感じは、はっきりと感じましたし、先生方もそのことを認めていたくらいでした。
具体的には、子供同士が喧嘩をした。
でもどういう過程でそうなったのか分からず、何があったのか、誰にケガさせられたのかもわからない。
そのことについて園側から何も言わない…そういうこともありました。
まあ人数を考えれば難しいことなのかもしれませんが、せめてひとことでも言ってくれたらな…と対応の仕方に疑問を感じました。
年少の園児でも出来ないことに対して、先生のフォローがない
年少さんといっても、まだ三歳。
少し前まで家でお母さんとベッタリだった子が、突然「自分の事は自分でしよう」と言われても、戸惑いますよね。
しかもこの時期の子供は月齢でだいぶ差がありますし、4月生まれと3月とでは全然違うはずなのに、ここの配慮はないんです。
おむつしている子へは「プール入れないよ」と言ったり、ボタンが上手くできなくて制服が着れない子は、お迎えが来ていても教室で出来るまでさせたり。
その光景を見たときに『厳しいということじゃない』と思ったし、何か違うなと感じました。
子供が幼稚園の先生に懐かない
こんなことってあるんですかね?
同じクラスの子供たちも先生が「嫌い」「怖い」と言うんです。
反対に、外部から来られる体操の先生は大好きで、来ない週はがっかりするくらい。
私のイメージでは、幼稚園とか小学校の先生って優しくて凄く好きだったので、これには本当にびっくりしました。
うちの子だけではなかったので、相当なんだろうな…と。
そもそもお迎えの時に先生の方を振り返りませんからね。
幼稚園の退園を決意させた出来事
いくつか疑問に思うことはありましたが、入園した所だし、子供も友達がいて「ようちえん、楽しい」と言っていたので、正直退園までは考えていませんでした。
しかし、ある出来事で「これは行かせたらダメだ」と「やめよう」と決めたんです。
その出来事は、いつもの帰り道で起きました。
お迎えの時に、いつも疲れ切った顔をしている息子がとてもニコニコしていました。
「楽しかった?」と聞くと、息子は急に泣き出したんです。
凄くびっくりして、とにかく急いで家へ帰り、落ち着かせて話を聞くと「もう行きたくない、幼稚園やめる」と言いました。
この言葉を聞いたときに、息子に限界が来ていると感じて、それ以来幼稚園を休ませることに。
子供が「幼稚園を辞める」なんて言葉を言うなんて本当に驚きで、家でそんな話はしたことがなかったので、幼稚園でなにかあったんだな…と感じました。
もちろん幼稚園に聞いたけど、「何もありませんよ」と言われたのでわからないんですが…
幼稚園を退園するまでのこと
何度も家族と話し合い、息子とも話しました。
幼稚園側ともこの結論に至るまで、何度か話し合いしたけれど、改善方法もなし。
どうしていけばいいかとの話もなし。
もう投げられているような感じだったので退園しました。
こんなに悩んで、落ち込んでも手続きなんてあっという間。
たった一枚の用紙にサインするだけでした。
その時、すごく虚しい気持ちになりました。
大人じゃなくて、子供にとって大切なこと
今回のことで私が思ったことがあります。
大人にとって都合の良いことや、大人目線で楽な事は=子供にとって良い事ではないんです。
大人が感じる”良い子”もそうです。
しっかりした子は、親の立場からすれば楽だけど、子供らしさはないんですよね。
でもしつけも大切なので、全てがダメというわけではないですよ。
今回やめる時に凄く悩んだのが、高校や大学を中退すると親に愚痴言われたり、面接の際に突っ込まれますよね。
その印象があったんです。
幼稚園といっても学校。しかも初めて通う学校です。
なのにたった数カ月でやめるなんて「この子にとって凄く悪い事なのでは?」そう思いました。
そのことを子育て支援の担当者に話したら、
「言い方は悪いけど、幼稚園行っても行かなくてもどっちでもいいんよ。義務教育でもないし、子供の心を殺してしまうくらいなら行かない方がマシ」
そう言ってくれたんです。
その時の私があまりにも、いっぱいいっぱいの顔だったから言ってくれたのかもしれないけど、私はその言葉に救われました。
さいごに
私たち親子が実際に経験したことを書きました。
今思えば、これら以外にも「あれ?」と思う事が多々あった気がします。
その積み重ねで、先生を信頼できなくなり、一つの出来事で不信感に繋がって、この決断に至ったんだと思いました。
いろいろな家庭環境があるので、辞めることを勧めるわけではないんですが、先述の言葉にもあるように…
子供の心が壊れるくらいなら行かせない。
行かなくたって大丈夫!くらいに構えておけば、気持ちも楽になりますよ。
子供のことを考えるとき、どうしても親目線で物事を考えがちになりますが、様々な場面で子供の立場に立って考えられる親になりたいですね^^